top of page

人生という愉しむ

メッセージ05

旅を愉しむ5つのポイント

ここまで「人生をしあわせに生きる」ためのいくつかの例として私が大切にしていることをご紹介しました。「人生とは長い旅路」と例えられます。最後は「旅」を長年仕事にしてきた私ならではの視点で「人生をしあわせに生きる」=「人生を愉しむ」ヒントとして「旅を愉しむ5つのポイント」をお伝えしたいと思います。何故なら、「旅を愉しめる人は人生をも愉しめる」と私は思っているからなのです。

1.今回の旅を愉しむと決める

この話に限りませんが、まずは「自分がどうしたいのか」を決めることが大切です。だから、先ずは旅に出る前に「(今回の)旅を愉しむ」と決めてみて下さい。最初にそう決めてしまえば、旅先でどんなことが起きても旅を愉しめるものです。

誰もあなたの旅を楽しいものにしてはくれません。どのようなことがあっても、あなた自身が旅を愉しむことしかできないのです。シンプルなことですが、とても大切なことです。

2.旅の行き先や目的は決めるが、計画は決めない

ネット社会の昨今、旅行に行く前に多くの人が情報を集め、旅の計画を綿密に立てたりします。しかし、旅先では予期せずことが起こるものです。計画通りにいかず、せっかく大切なお金と時間を使って旅行に来たのに、不機嫌になったりしまうのはいかがなものでしょう。

ならば、いっそ「どの方面へ行くか」と「何のために行くか」だけを決め、旅行の詳細な計画は立てるのをやめましょう。

昔の映画「男はつらいよ」の主人公である寅さんはよくこんな台詞を言ってました。

「そうさな。どこへ行くかな?風に訊いてみるかな?」

何となく感じるがままに列車を降り、気に入った街を見つけると宿屋を探し、出会った人たちと仲良くなり、そこに綺麗な女性がいると恋をして・・・そんな粋な旅をするのもたまにはいいものではないですか?

自分の「好き」を大切に

3.情報を頼りにせず、自分の感性を信じる

現代は情報社会です。インターネットやスマートフォンで調べれば、どんな国の地域だろうが調べることができます。しかし、その土地の歴史や観光スポットなどの客観的事実はさておき、「おすすめスポット」「「おすすめホテル」「おすすめレストラン」などのような情報を頼りにして旅の計画を立てるのはお勧めできません。ネットでの評価が★いくつだろうが、それは他人がつけた評価です。あなたも同じように思うかなど分かりませんし、同じように思う必要はないのです。

 

恐らくこれは「外したくない」という心理からくるものだと思いますが、そんな誰か分からない人の情報より自分の感性で選びましょう。街中を歩いてみて、ふと「こういうお店はいいなあ」と感じたらどんどん入ってみましょう。誰かの「好き」より、そうやって自分の「好き」に意識を向けることの方が大切ですし、ずっと楽しい旅になります。
仮にそれが他の人と違ってもいいじゃありませんか?自分の「好き」を大切にしてください。

トラベルの語源は「トラブル」

4.予定不調和を愉しむ

ネットやスマホで簡単に情報を入手出来るようになり、多くの人が旅の計画を綿密に立てられるようになりました。

「ホテルは★が4つのここ。そして初日は○○に行って、◇◇を見て。ランチは◎◎に行って△△を食べて・・・・。」などという具合にです。しかし、旅は生き物なのです。


天候により飛行機や列車が遅れることもありますし、Instagramなどでみた絶景スポットも天候や季節により見え方は変わります。目当てのお店が臨時休業なんてことだってあるかも知れません。そう、自分が立てた計画通りにいかないなんてことは、ある種当たり前なのですが、多くの人は「せっかくの旅が台無しになった。」と言って機嫌を損ねたりしてしまいがちです。旅とは非日常。ならば、日常とは違う時間を愉しめば良いのです。

飛行機が悪天候により目的地の近隣の空港に着陸したり、目当てのホテルがオーバーブッキングしていて泊まれなかったり、絶景のビーチに行く日に台風が上陸したり・・・トラベル(旅)はトラブルが語源だと言われれいるくらい色々なことが起きるのが旅なのです。ならば、そんな予定不調和をいっそ愉しむことを心がけましょう。

 

きっと、何事も予定通りに行った旅より何倍も思い出に残り、あなたを成長させてくれる旅になること間違いありません。

すべての出会いを愉しむ

5.出会いを大切にする
旅先では偶然の出会いがいっぱいです。たまたま飛行機や列車で隣の席に座った人、レストランや食堂で思わず相席になった人、現地のツアーに申し込んだら一緒になった人、道に迷った時に親切に教えてくれた人・・・などなど例を挙げたらキリがありません。一般的に日本人は他国の人たちとは違い、こういう偶然に出会った人たちと会話をするのが得意ではありません。しかし、ここで出会ったのも何かの縁です。


人と人が出会う確率は1%にも満たないと言われています。前述のように「人との出会い」が人生を変える“きっかけ”になるのかも知れないとしたら、そのチャンスを逃す手はありません。是非、すべての出会いを愉しみましょう。

「旅​」を「人生」に置き換える

いかがでしょう?
では、前述に記載した「旅」についてのことを「人生」に置き換えてみてください。人生においても同じようなことが言えるということを分かっていただけるのではないでしょうか?

  1. 今回の人生を愉しむと決める

  2. 人生における目指す先と目的は決めるが、詳細の計画は決めない

  3. 情報(人)を頼りにせず、自分の感性を信じる

  4. 予定不調和を愉しむ

  5. 人生における出会いを大切にする

 

私自身も若い頃からこのようなことを悟っていたわけではありませんし、今だに悟りの境地には届きません。プロフィールにポイントだけ記載しましたが、約50年の人生の中では様々なことがありました。それは喜ばしいことばかりではなく、その当時は辛くて、哀しくて泣いてばかりいた経験もあります。
実母の蒸発、継母との確執、両親からの絶縁、両親の借金、難病宣告
 

しかし、時間がたった今に俯瞰してみると、これらの経験があったからこそ今の自分があると思っています。私が残りの“いのち”を使ってやりたいことの一つに「愛に溢れる世界をつくる」ということがありますが、これが哀しい想いをたくさんしてきたからこそ「愛」を学ぶことがで来たからこそ湧き上がった想いだと思っています。

すべての人が持って生まれた役割があります。
「自分の持って生まれた役割が何なのか分からない」という方もいらっしゃるかも知れませんが、きっとあなたが人生の中で体験して来た、或いはこれから体験することの中にそのヒントはあります。ある意味、「それが何なのか?」を探求するのが人生なのかも知れません。

 

そんな風に人生という旅を愉しみましょう。

bottom of page