いつも笑顔で生きる
メッセージ04
心の大切さ
「先づ心」
これは私がある時から大切にしていることです。
38歳で難病を宣告され、退院後には死の恐怖に怯えていた頃、
わずかな望みをかけて駆け込んだ鍼灸院の先生が仰ったのが
こんな言葉だったのです。
「医者も薬もあなたの病気を治すことはできない。
あなたが病気を治そうと思えば、必ず良くなるよ。」
先生のこの言葉を信じ、鍼治療を受け、ヨーガを教えて頂く
につれ、徐々に私の心は変わっていき、それと共に身体も
元気になっていったのでした。
「病は氣から」と言ってしまえば、それまでですが、その後、
「身体」のことや「スピリチュアル」についての本を読むに
従い、そもそも「全ての病はその人の心(意識)が創り出して
いる。」と考えるようになりました。
この頃から「心と身体と魂」について興味を持つように
なりました。
自分の意識によって植物の育ち方が変わる!?
最近では2017年に学ばせてもらった「ありがとう農学校」での体験を通じ、「心(意識)が創り出すものの力」を実感しました。
植物(野菜)は種や苗として出会った瞬間から、育てている人間の意識としっかり繋がっていて、その種主(?)がどんな意識で過ごしているかによって野菜の育ち方は違ってくるのだと身をもって教えてもらいました。
実際、毎日を楽しみ、幸せに生きている人が愛情を込めて育てていると植物は農薬や肥料などなくてもしっかり育ちます。反対に、毎日愚痴を言ったりしながら悲観をして生きている人が育てている植物はどんなに農薬や肥料を使っても育ちません。仮に育ったとしても味が全く異なるのです。
怪しい話かも知れませんが、「ありがとう農学校」でこのことを目の当たりにした私は「そもそも、全ての現実はその人の心(意識)が創り出している。」と確認したのでした。
「思考は現実化する」という話は本当だったのです。
作り手の心次第で料理の味も変わる
「ありがとう農学校」で学んだ翌年、「美味しいごはん」という映画を観ました。京都の楠葉という街にある「お食事ゆにわ」というお店で店長を務めていらっしゃる「ちこさん」という方が主人公の物語です。映画に続き、「ちこさん」が書いた同タイトルの「美味しいごはん」という本が出版されたので拝読したところ、「ありがとう農学校」での体験を経て、何となく私が感じていたことはその通りなのだと知ったのです。
少しだけご紹介すると…高校時代に思春期ゆえの悩みを抱え、この先の未来に希望が持てなかった「ちこさん」を観かねた彼女のお兄さんがある塾に連れて行きました。嫌々ながらも塾で勉強していたところ、ふと気がつくと同じ塾生たちがダイニングテーブルに置かれた「おにぎり」に群がっているのが目に映りました。「食べたい!」と思った彼女がそっと手を伸ばし、その「おにぎり」を頬張ると…何故か理由が分からないのに涙が溢れて止まらなくなったそうです。その塾はご夫婦が営む小さな塾だそうですが、その塾長先生が握ったシンプルな塩むすびが「ちこさん」の人生を変えたのでした。
食べた瞬間、涙が溢れて止まらなくなるような「おにぎり」って、どんな味がするのでしょう?
きっと、そこには塾長先生の大きな愛が込められていたからだと思いませんか?
そして今、ゆにわを訪れるお客様の多くが「ちこさん」の料理を食べて、涙を流しているのだそうです。
「美味しいものを食べて幸せを感じてもらいたい」というようにありったけの愛を込めて作ると、食べ物の中にも愛がちゃんと宿るから美味しいごはんになるのですね。
笑顔でいると心も晴れやかになる
突然ですが、口角を上げてニコッとしてみてください。
次に、その顔のまま怒ってみてください。
できないですよね?
反対に眉間にしわを寄せてみてください。
次に、その顔のまま楽しいことを考えてみてください。
できないですよね?
人間の身体って不思議ですよね?
でも、心はコロコロ変わってしまうものです。
心の仕組みを知れば対処できることも増えますが
思うようにいかないこともあります。
そんなときは「口角を上げること」を意識してやってみれば、
笑顔になり、沈んでいた心がふっと軽くなったりします。
怒りの気持ちが少し緩んだりします。
「いつも笑顔でいる」
そう決めれば、工夫次第で出来るようになるものです。