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今を生きる

メッセージ02

今を生きていますか?

古くは禅の言葉から、最近では「マインドフルネス」などが流行っていることから「今、ここを生きる」ことについて説いている人が多くいらっしゃいますね。

私も師と出会って間もない頃に「今、ここ」という話をお聴きし、ことあるごとに「今、ここを生きよう!」と言っていました。でも、今から振り返ると本当の意味では分かっていなかったので、全く実践できていませんでした。

私は世に溢れる成功法則の類はとうの昔に手放しました。

それでも、生来が自分を探求し、成長したい意欲が強いゆえに

その時々で「あリたい自分」を描いては、そんな自分になるための行動を繰り返していました。でも、段々と息切れしてきて苦しくなり、気持ちが落ちていってしまう。そんな状態から立ち上がる時にいつもたどり着く答えが「今、ここを生きる」でした。

その繰り返し。アホですね(笑)

こういうのを「思考の罠」というのだそうですが、人は悩んだりしている時に無意識にうちに思考が勝手に働いてしまい、過去の再生をしてしまうものなのだそうです。だから、毎回同じようなことで悩むと、毎回同じように堂々巡りした末に同じような結論に達する。

私はこれを「自業苦(じごく)」と呼んでいます。

でも、この「自業苦」にはまっている時には、自分ではそうだと気づかないのですよね。だからこそ、過去の再生劇場から抜け出すのが難しくなるのです。

そもそも、分からないことをわざわざ悩んでしまうのが人間という生き物なのでしょうね。

私だけかな?

​あなたはいかがですか?

過去を変えられれば、未来は変わる

私の場合、過去に様々な体験をしてきたことも邪魔をしていました。

ある時、「過去は変えられるが、未来は変えられない」ということが書かれた一冊の本を読んだことが”きっかけ”となり、ずっと蓋をしてきた過去に勇気を持って向き合い、成長した今の自分の視点からもう一度、その出来事を見直してみることをしました。すると、渦中には気づけなかった(気付く余裕などなかった)ことが見つかり、更には「あの経験があったからこそ、このことに繋がったのだ。」というように全く違った見方ができるようになったのです。

いつからか、困難などその時の自分にとって都合が悪いことが起きた時には、こう自分に問いかけるようになりました。

「​このことにはどんな意味があるのだろう?」

すぐには答えが分からないこともありますが、時が経ち、突然ふっと分かったりするものです。

tあだ、これもやり過ぎると過去にしがみつくことになるとなると気がつきました。

​何事も「良い加減」が大切ですね。

未来を何で埋めるか?

考えても分からないのに悩んでしまうものといえば、「未来」がありますね。

「未来」はまだ起きていないことですから、誰にも答えは分かりません。だからこそ、人は「どうしよう?」「どうなるのだろう?」と悩むのです。

​特に心配性の人は、まだ起きてもいないのに「ああ、なったらどうしよう!」などと不安が先立ってしまいます。

以前の私がそうでした。

「杞憂」という言葉をご存知ですか?

「昔の中国は杞という国に、空を見上げるたびに今にも天が崩れ落ちてきたり、大地が崩れたりしないかとありえないことを心配し、寝食を忘れた人がいました。そんなことは起こりません。

このように起こりもしないことを心配することを杞憂と言います。」

多くの場合、人は未来を描く時に「ああなったらいいな。」というように「希望」を抱くものです。

そのままワクワクしていられる人もいますが、前述のような心配性の人ではなくても「でも、こうなってしまうかも知れない。」というようにだんだん不安が湧いてきて、優ってしまう…。

「ポジティブシンキング」と言ってしまえば簡単かも知れませんが、未来を「希望」で埋められるか?「不安」で埋めるかは大切です。「いつも笑顔で生きる」でも触れますが、私たちの意識が現実に映し出されるからです。

未来に希望を抱いてワクワクし、それが現実に叶ったと信じきることができた時、本当にその通りになります。

「引き寄せの法則」というのが数年前に話題になりましたが、こういう原理なのだと実感した体験をしたことがあります。

それは仕事でトラブルが発生した時のことでした。

自分ではどうもしようがないので、ひたすら良き結果となることを願っていました。すると突然、不思議なほどリアルにその問題が解決した映像が頭の中に映し出されたのです。その翌日、自分が見た映像通の結果となり、無事に問題は解決しました。

繰り返しになりますが、目の前の現実は自分自身の意識が作り出しています。だから、自分の意識を変えればいいのです。

​簡単ではないかも知れないですが、そう「決める」ことはできます。

今を生きる

『過去が咲いている今   

 未来の蕾でいっぱいの今』

 

私が大好きな河井寛次郎氏の詩ですが、「今」は過去の積み重ねであり、「今」の積み重ねが未来です。更にいえば、今こうして自分があるのは過去の様々な体験を積み重ねてきたお陰です。そのことを有り難いと思えた時、「今」に感謝するようになります。

親をはじめとしたご先祖様から命がけで繋がれた大切な「いのち」を自分自身も途切れさせることなく、今、生きていることは決して当たり前のことではありません。

やはり、「今」に感謝です。

こうして「今」に感謝して喜んで生きられるようになると、

「過去」や「未来」に意識を奪われなくなります。

過去や未来ではなく、「今」を生きませんか?

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